小松ヶ原 土肥金山 金鉱 

伊豆の金山

伊豆の金山

   

 伊豆の金山を訪ねて

    第1部 温泉と伊豆の金山
    第2部 砂金堀りと伊豆の金山
    第3部 黄金の夢と伊豆の金山
    第4部 伊豆の金山観光コース





第1部.温泉と伊豆の金山





「伊豆金山マニア」という、愛好家の
皆様がいらっしゃるとは、
知りませんでした。

鉄道マニアの鉄ちゃんみたいに、 伊豆の
「金ちゃん」というと、 誤解が起きるかも知れません
ので、 残念ですが、止めにしました。

それから、WEBのページを見ていて、
吃驚しました。
というのは、 廃墟愛好会 の皆さんが、
驚くほど活動して、金山の貴重な
廃坑 の写真が
たくさんありました。

消えたSLを撮った写真も、 世の中に
沢山ありますが、 愛好会の皆さんが、
「伊豆半島」のことを、 「廃墟半島」
呼んで、貴重な写真を残して おられます。

ほとんど廃墟と化した、 伊豆の金山
ですが、しかし、 土肥の金山 と、
龕付天正金山が、
SLと同じく、産業観光の
文化遺産として、
大切に保存されてます。



土肥金山では、土肥マリン株式会社が設立されて、
土肥金山に関する、 テーマパークを経営しています。
このテーマパークには、人形によって、 当時の様子を
再現するなど、手が込んだ仕掛けがあります。
伊豆の金山については、 まず、このテーマパーク
行って見るよう、お勧めします。



土肥の金山は、日本有数の金山でした、
1370年代から産出が始まり、佐渡に次いで
日本2番目の産出量だったと書いてあります。
明治時代から昭和にかけても、文字通り
黄金時代で、 現在、世界第一の大きさの
金塊が一般公開されているそうです。

ところで、伊豆の金山の成り立ちについて、
少し考えてみましょう。



宇宙規模の話ですが、 ビッグバン
時には、金よりもっと軽い物質しかできなかった
ようで、その後、ビッグバンのガスが凝縮して
星がうまれたときも、金はまだ出来な
かったようです



ということで、結局、星が超新星爆発
を起こして死んだ時に、 初めて、金が出来た
と言われています。

ですから、伊豆の金は、ビッグバンがあって、
星が出来て、その星が死んで、大爆発を起こし、
その時に出来た金が、ガスとともに宇宙を漂泊して、
太陽系付近に辿り着いて、その一部が 地球になって、



また、その 一部が 伊豆の金山になったという
途方もない、自然のドラマの果ての、
産物のようです。

ところで、伊豆に、なぜ金山が 多いのかですが、
金は、もともと超新星爆発で出来たと
すると、地球上に同じように分布している
のではないかと、思われます。



伊豆に金山が多いということは、
温泉と関わりがあるようです。
温泉は、地下にある水が、 マグマの熱で
熱せられて湧き出したものです。

地下の熱水、高圧、高温ですので
金のように硫黄と反応して
溶ける金属があります。



この熱水が岩石の割れ目に浸透して、
岩石の割れ目で冷えて、金が
沈殿したものが 金山の鉱脈のようです。

マグマの活動するところには、火山岩が多数
あります。花崗岩、安山岩、玄武岩などが
火山岩です。そして、マグマが他の岩石の層に
入り込んだ所には、変成岩も出来ます。



従って、いろいろな岩石の割れ目に、熱水が
入り込んで、溶けていた金が冷えて沈殿して、
鉱脈を作ったところが、金山です。

伊豆では、マグマの活動により 熱水が多かった
ことから、多数の温泉があり、地下に熱水が多い
ことから金鉱脈が多く出来たものと思われます。
従って、有名な金山の傍には、
湯ヶ島、修善寺、土肥というように、
有名な温泉があります。



ここで、ひとつ、如何でしょうか。
にわか仕立てで、結構ですから、
伊豆の「金ちゃん」になって、
金山めぐりに出かけるのも、
良いと思われますが・・・。

もちろん、その途中で、有名な
温泉巡りなどなさるのも、
よろしいかと、思いますし、



当然山海の珍味で、ドンチャン騒ぎも
さらに、結構かと存じますし、
ゆっくり、温泉につかって、
一攫千金の夢を楽しまれるのも、
また、一興かと、存じます。
伊豆の金山は、次の通りです。

しかし、お勧め出来るのは、 まず、
土肥金山と、龕付天正金山
だけではないかと、心配してます。



伊豆天城金山  県道55号線 西伊豆町の
     大沢里 大滝の上の
     廃道の先



土肥鉱山 土肥で最も有名です。
     地図省略

龕付天正金山

     一度、是非おいで下さい。



帝産大仁金山

     カインズホームか平田牧場の
     お肉やさんに行く右側です。



清越金山

     土肥から、船原峠に行く
     136号線の山に上るところの
     右側です。



天城湯ヶ島金山

     湯ヶ島から県道59号線に
     入って猫越川持越川
     合流点の向側です。



持越金山

     湯ヶ島金山から、
     さらに59号線を
     奥に入って行って、
     中外鉱業
     敷地の中のようです。




さて、廃坑跡へいらっしゃるは、
相当な危険
伴う場合があるようですので、
我々素人集団の場合には、 廃墟愛好家
皆様にお任せして、パソコン
写真を見せて頂いた後、温泉に行く
傍らに、道路から写真を撮る程度
になさることをお勧め致します。


第2部 砂金堀りと伊豆の金山



京都大学で、西堀栄三郎先生が作ったと
いわれる、雪山讃歌は、

    雪よ、岩よ、われらがやどり、
    俺たちゃまちには、住めないからに



ではじまりますが、これがアメリカに行くと、
なぜか

    Dwelt a miner forty-niner
    and his daughter Clementine.
        (My darling Clementine)

に続くのだそうです。

しばらくの間、forty-niner は、年齢が
49歳のことかと思ってました。

これが、1849年
ゴールドラッシュ
カリフォルニアの山師だと教えて
もらったのは、 かなり後でした。



ところで、1898年といえば、日本では、明治の
ことですが、日本でも、ちょっとした
ゴールドラッシュが、北海道で起きました。

場所は、枝幸の国、浜頓別のあたりの川ですが、
一時は5000人の人で、賑わったようです。
その近くの紋別では、東洋一といわれた
鴻の舞金山が、大正時代に発見されて、
数万人規模の町になったそうですが、
1973年には、金鉱脈が枯渇して閉山してます。


昔から、金が取れる所には、「金」の字がつく地名が
あるとのことで、ネットの地図で、
「伊豆市」の中から、
「金」のつく行政区を調べたら、
「雲金」だけが、「金」の
つく地名でした。 

  伊豆の修善寺を南に行き、天城日活ゴルフ場
曲がるあたりの、川向うが「雲金」という地名です。
金鉱は、このあたりから西の方で、猫越川、持越川
あたりにあります。
ところで、金鉱の近くの川で、砂金が取れるかというと、
必ずしもそうでないようです。


土肥金山では、温泉が湧くことから、
一年中、砂金堀を体験できる
コーナーがあるようです。

腰痛をお持ちの「お金持ち」の方で、
砂金堀りに興味をお持ちの方は
まず、体験してから
お始めになられることを、お勧め致します。


砂金は、日本中を探すと、 まだまだ沢山あるようです。
事業として成立しませんが、趣味で砂金を掘っている
方の話が、ネット上に沢山でています。
文字通り、趣味と実益を 絵に描いたような
COOLな趣味です。


その皆さんの体験から、砂金堀りのコツ
がわかります。
砂金堀りは、まず、砂金の産出する場所の選定
大事ですが、東京都の多摩川から取れたという
記事もありますから、探すのが上手であれば、
どこでも可能性はあるようです。

また、砂金をとるための道具も、趣味の店で
購入することも可能なようです。


砂金は、大昔の火山
金の鉱脈を作り、火山が収まった後、
それが風雨により
浸食され、金の部分が川に流れだしたあと、金の
比重が大きいために、集まって沈んだということで、
まとまって採集できます。

ということで、まだ、火山の歴史の新しい伊豆半島では、
砂金が出るという、話は少ないようです。
それなら、ひとつ遠征に出かけてみましょう。


流れの方向が変わるところ、岩の下流側の陰、
穴の窪みが、アナバとかいてあります。

一攫千金(ちょっとコマイですが)の夢をみて
やってみるのも、如何かと思います。

アウトドアは健康の元、大いに出歩きましょう、
ただし、砂金堀の体の姿勢は、腰痛には 向かない
ようですので、気をつけていきましょう。


あとは、「運」だけが、頼りのようですので、
香取慎吾さまに、ヨーク、お願いして
みましょう。

南無、SMAP、香取慎吾大明神さま・・
南無すま香、南無すま香、南無すま香・・・

なお、安全と幸せのために、お出かけ前に、
必ず「LOTO]を、たくさんお買い求め
下さるよう、お願い致します。


第3部 黄金の夢と伊豆の金山



イタリアのマルコ・ポーロが東方見聞録で、
中国の東にジパングという、とてつもない
巨大な黄金の国があるといった本が書かれ、
それが、活字で印刷されると、欧州では、
日本について、そうとうな誤解が起きた
ようです。


とはいえ、当時の日本と中国の貿易では、
日本が決済に金を用いたり、中国へ行った
留学僧が、支度金に多額の金を持って行った
ようですので、実際に日本から金が流れた
ことも事実のようです。



ジパングというのは、日本国という漢字を
中国の南方の発音で言った言葉のようですし、
また、イスラム圏の伝説では、中国の東に
ワクワクという黄金の国があるとのことで、
これは「倭国」という中国語の発音を
マレー語的に重ねた用法の ようです。


ジパングを発見しようと、欧州から西に
船出したコロンブスが、地球が丸ければと
いう所までは正解でしたが、太平洋の
ことは知らなかったので、結局、アメリカを
発見したとのことです。


とはいえ、そこには
マヤという、黄金の国を発見したのですから、
スペインにとっては、結果オーライという
ことで、ジパングに間違われて、一番
迷惑したのは、マヤの人だったと思われます。


ところで、マルコ・ポーロは17年間、中国に
いたとの説があり、その間、日本のことを
色々と聞いていたようで、ジパングのことを
3ページにわたって、いろいろ書いている
ようです。


1.中国の東2000kmのところに、
 ジパングといわれる巨大な島がある。
2.そこには、王様を戴いた肌の白い
 人が大勢暮らしている。
3.島は、黄金、宝石、赤い真珠
 多くとれる豊かな国である。
4.元の国と日本とは、戦争を行い、
 ある写本では、元の国は京都に
 攻め込んだと書いてあるようです。


ほかにも、かなり空想の記述があり、
原本は失われ、150もの
写本があって、少しずつ相違するので、
マルコの中国行きを否定する
学者先生もおられるとのことです。

マルコ・ポーロは、伊豆のことまでは
しらなかったようですが、


なくなった、1305年という頃は
北条が鎌倉幕府を開いていたころ
で、話は、東北地方の藤原氏が開拓した
砂金のことと考えられます。

ところで、伊豆の金山が賑わったのは
江戸時代から、昭和の時代にかけてです。


物騒なことに、戦前、日本は多額の
軍事費を使って、戦争の用意をして
いたようで、その軍備を外国から
調達するために、金で決済するため、
国策的に、政府が金を欲しがり、
金の増産を奨励しています。


ところが、1943年に、開戦と共に、
金は不要になり、時の商工大臣で、
今の総理のお祖父様のころ、金は止めにして
もっと、役に立つものを生産しようと
いうことで、金の鉱山を閉山する
法律が出来ました。

ということで、あっというまに
日本の金山は、ほとんど閉山して
しまったようです。


現在、操業している金山は、 世界最高
金の含有率の鉱脈が発見されたという、
九州の菱刈鉱山ひとつということです。

現在世界で、もっとも金をたくさん
生産している国は、中国で、年間322トン
で、現在、1トン約4000円ですから、
1兆3000億円程度の産出額です。


日本で、現在採掘可能な金山の金の総量は、
250トン位だそうです。でも、最近は、
都市に金鉱があるのだそうで、
6800トン位あるそうです。

伊豆の持越鉱山で大活躍した、
中外鉱業は現在、都市鉱山の
リサイクルで、大活躍している
そうです。


伊豆の黄金時代を象徴するような、
建物は、長岡 「三養荘」
湯ヶ島「落合楼」という方が
いらっしいます。
黄金時代を味わうために、
ぜひおいで下さい。


湯ヶ島の 落合楼 は、特に文化財として有名で、
猫越川と本谷川とが落ち合う場所なので、
明治天皇の側近で、有名な山岡鉄舟
名付けたそうです。


伊豆にある名門の旅館は、温泉ブームの
庶民のために、作られたものではなく、
東京の名門の貴族・名士・文豪
皆様をお迎えするために
建てられた豪華な旅荘のようです。

皆様も、ひと夜、王侯貴族になられた
夢と、一攫千金の黄金の夢を見に、
ぜひとも、お泊りを計画して下さい。


この頁をご覧になった皆様が、殺到する
いけませんので、是非早めに ご予約 されるよう
お勧め致します。

将来の日本の金山の予想ですが、
日本の周りの海では、
熱水が深海で直接噴き出している
場所があるそうです。


その周りには、含有量30%という
とてつもない、高品質の 金鉱
あるという噂です。

次世代の金鉱は、海の底のようです。


多分、竜宮の乙姫さまの家の
近くですので、今年から、 乙姫様に、
お歳暮
届けることにしましょう。

さらにを飼って、 大事に育てましょう、
大きくなったら、乗せていってと
お願いしてみましょう。


Vieni sul mar
vieni a vogar
sentirei l'ebbrezza
del to marinar

その昔、高校で習った、古~い
音楽の教科書を、引っ張り出して
みて下さい。

・・・


♪   海に来よ、舟を漕ごう、
このわが心、ただ君を想う・・  ♪
     (カンツォーネ)

といっても、海の底は、
簡単に見に行けません。


♪ーー 伊豆に来よ ーーー♪

まずは、 土肥金山
訪ねてみるのを
お勧めします。


土肥金山の ホームページ
開いて見て、次に 土肥温泉 の旅館を
検索してみましょう。

土肥の皆様と、伊豆の温泉の皆様が、
皆様を、お待ち申し上げております。





    
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